2013.6.7


ある映画のラストシーンで流れていて
その包み込むような温かな
ふわりとしたピアノの心地よい音色に
思わず吸い込まれるように聴き入ってしまった
やわらかなピアノの音
これほどやわらかく温かなピアノを聴いたのは久しぶり

ドビュッシーの「月の光」

なんて素敵な曲だろう
心を揺さぶられ、
知らぬうちに涙が出た

ピアノの曲は、
弾く人によって全く違う音色に聴こえる
その人の生きてきた経験や感性、環境・・
生まれもってのセンスもあるでしょう

この映画で
主人公の少年の代役として弾いたピアニストの方は
サンソン　フランソワの弾く「月の光」
が好きだと言っていた

サンソン　フランソワ・・
聴いてみたい


ピアノだけに限らず、
何においてもセンスは必要だ
その人にとっての小さなこだわり・・
この部分は自分らしさ・・という主張


それぞれ人によってこだわる部分は違うと思う
そしてこのこだわりの部分を
理解する、共感する・・ことも
また人によって違う
その感性を、
自分らしさを、
受け入れてもらえるのならそれは素晴らしいこと

明らかにありきたりの言葉なんかではなく、
感覚で受け入れてもらえるからだ

計算された万人受けするものを提供すること
それももちろん大事だが
それは本来の純粋なものとは違うようだ

言葉ではなく、
この人のこの部分が素敵、
この感覚が共感できる・・のは
その背景からくるその人の小さなこだわりだと思う


いつか、
わたしもそうなりたい

そうならなくても・・

何かとても、
そう、いつも気になる人・・
になってみたいと思う


シンプルに
こだわりの選択、積み重ねでしょうか


ピアニストの方にお会いしたことなどないのに
その音色だけで
とても気になる存在になる

そして何よりも
この曲が大好きになったのですから