2012.9.29

今日、面白いイベントに参加してきました



アンスティチュ・フランセ東京（旧日仏学院）にて
美食の祭典というお祭りがありました

ここの学校には実は一時通っていたことがあり、
大好きな場所の１つです
校内に入るとフランス語が飛び交っていて
ひと時でもフランスにいる気分になれたので
授業のない日でもふらりと来てカフェでお茶をして和んでいました

お祭りの中の1企画で
プロムナード・ブランシュ（白い散歩）というイベントがあり、
不思議なメガネをかけて界隈を散歩する・・というもの
25名限定・・なんだろう？？
メガネ・・・？？　白い散歩・・・？？
わくわくしました



小部屋に通され、説明
2人1組で静かにおこなう
一切話をしてはいけない

Bon voyage!（よい旅を）
と言われ、いきなりメガネをかけられた

一瞬で真っ白な世界になりました
何も見えない！！！

すりガラスのような半透明のアクリル製メガネをかけ、
あとはガイドと呼ばれる相手の腕につかまり
散歩がスタートしました

目が見えないということはこんなにも不安なこと
1歩前に進むことさえも恐怖に感じました
相手の方を信用しなくては歩けない
話をしてはいけないので
階段や段差のある場所も足でとんとんと合図


半透明なので、真っ暗ではなく光が入ってきます
人の姿や建物、色などがぼんやりと感じられる
不思議な感覚でした

そうしているうちにだんだんと慣れてきて
普段では感じられない、音や匂い、温度などが身体全体で
感じられるようになってきました
不思議な感覚・・

白い光の中で聴覚と嗅覚、触覚だけがフル回転です
いつもとは違う世界を体験
すごくセンシティブな自分を感じました
だから、白い散歩なんですね！

言葉はなくてもその場にいたみんなが不思議な連帯感で包まれ
何と表現していいか・・・
初めての体験でした
さすが！感覚を大事にするフランス人ならではの発想
ものすごく楽しかったです

当たり前のことが当たり前でなくなった時に
戸惑いを感じますが
そんな時に大切なことが見えてきたりします

感覚が素晴らしいものであることを
まさに体感できたイベントでした


なにか、今の現状が不安に感じた時、
手を止めてみて
感覚に頼ってみる・・・
頭で考えることをやめて
感覚を大事にしてみる・・・
そんな静かな時があってもいいと思います


草木や風、自然の香りを感じることができた
幸せな日でした